
コメント力――「できる人」はここがちがう (ちくま文庫)
齋藤孝
筑摩書房 / 2007-06
この本について
人前で意見を求められたとき、頭では色々考えているのに、口から出てくるのは当たり障りのない言葉ばかり…そんな感覚を抱えている人、けっこう多いんじゃないでしょうか。僕も会議で「それで、どう思います?」と振られるたびに、心の中で小さく固まっていました。変に目立ちたくないし、かといって何も言わないと存在が薄くなる。この板挟みみたいな感覚、ずっとしんどかったんですよね。 この本が効いたのは、「最初に思いついたことは言わない」という、シンプルだけど見落としがちな視点でした。ひと呼吸おいて、目の前の話の“中心”をつかんで、それを自分の言葉に訳し直してみる。そのプロセスを意識するだけで、伝わり方が一段変わります。また、コメントはただのリアクションではなく、聞いた人の認識が少し高まるように添えるものだという考え方も、個人的にはかなり腑に落ちました。あら探しではなく、相手がどこにエネルギーを使ったのかを拾い上げる姿勢も、現場で使える視点です。 とはいえ、声高に「ちゃんとコメントしろ」と迫ってくるような内容ではありません。むしろ、僕のように「一応話すけど、なんか浅い気がする」とモヤモヤしている人が、日常の会話や会議で少しだけ前に進むための考え方が揃っている本です。こんな人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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