
科学史・科学哲学入門 (講談社学術文庫)
村上陽一郎
講談社 / 2021-03-11
この本について
「自分が“当たり前”だと思っている科学観って、本当に普遍なのか?」 そんなモヤモヤを抱えたまま仕事をしていると、どこかで視界が曇る感じがありました。理屈では説明できない違和感が残るというか、科学という枠組みそのものを疑った瞬間に、思考が行き止まりになるあの感覚です。 この本は、その行き止まりをいったん脇にどかしてくれる一冊でした。西欧の科学がどんな宗教観や自然観とセットで形づくられたのかを丁寧にほどいてくれるので、「科学=普遍」という前提が揺らいだときの居心地の悪さが和らぎます。たとえば、法則と法律が同じ語源で、どちらも“神が置いたもの”という発想に根づいていることや、主観と客観の分離がキリスト教的な理性観につながっていたことなど、これまで考えたこともなかった背景が一気に立ち上がってきます。 読み終える頃には、科学を絶対視しなくてもいい理由が見えてきて、むしろ自分の見ている世界の位置づけが少しクリアになります。自分の思考がどの文化圏の前提に立っているのかを知ることで、判断や議論のときに無駄な迷いが減る感覚がありました。 「科学という道具を、もう少しフラットに扱えるようになりたい人」に静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの73%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




