
在宅医療の真実 (光文社新書)
小豆畑 丈夫
この本について
介護や医療のことって、いざ家族が直面すると一気に実感を伴うのに、それまでは「なんとなく知ってるつもり」で通り過ぎがちですよね。僕もそうで、在宅医療という言葉だけは知っていたのに、実際の仕組みや選択肢となると驚くほど何も知らなかったタイプです。「自宅で看るか、施設か」みたいな二択で悩んでいた時期もありました。 この本は、その曖昧な二択をやさしくほぐしてくれました。在宅医療は“自宅で最期を迎える覚悟”を前提にしたものではなく、暮らしを続けるための医療だという視点にまず救われますし、「在宅だけでは完結しない」という言葉が示すように、施設やサービスとの行き来を前提にすることで、無理のない現実的なルートが見えてきます。自宅か施設かで迷う前に、「どんな生活が続けられるか」を考えればいいんだ、と少し肩の力が抜けました。さらに、老健や介護医療院、小規模多機能といった施設の役割や特徴が、生活の延長線で語られているので、看板の名前だけでは判断できない“リアルな違い”が具体的に掴めるはずです。 自分の家族にも、どこまで何を任せるのか。頑張りすぎると家族の仕事や生活が壊れるという現実も本書ではきちんと触れられていて、きれいごとだけで話が進まないのもよかったところ。目の前の選択をどう整理したらいいか迷っている人には、地に足のついた判断材料になる一冊です。 「在宅か施設かで決めきれずにいる人」にとくに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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