
バイアスとは何か (ちくま新書)
藤田政博
筑摩書房 / 20210610
この本について
人と関わる場面で、「なんで相手はあんな反応をするんだろう」とか、「自分の見方って合ってるのかな」と立ち止まることがよくあります。仕事でもプライベートでも、同じ出来事を見ているはずなのに解釈がズレていくあの感じ。経験から学んでいるつもりでも、振り返ると自分の思い込みで決めつけていた…そんな瞬間が僕にもよくあります。 『バイアスとは何か』は、その“思い込みの正体”を静かにほどいてくれる本でした。たとえば、少ない経験から「人間ってこういうものだよね」と一般化してしまう小数の法則や、相手の行動を性格のせいにしがちな行為者観察者バイアス。あるいは、SNSの「いいね!」で無意識に安心してしまう社会的妥当性の働きなど、日常のどこで何が起きているのかが、具体的な場面とともに理解できるんです。文化によってバイアスの傾き方が変わるという話もあり、単に「気をつけよう」で終わらないところがありがたいところでした。 この本を読むと、相手の行動を急いで判断しないための“間”が少しだけ持てるようになりますし、自分の記憶や判断がどんなクセに影響されているのかを冷静に見られる瞬間が増えます。完璧に考え方を矯正するというより、「あ、いま自分はこういう見方に寄ってるな」と気づけるようになる本です。 人間関係で「なんかいつも同じパターンにはまる」と感じている人にとくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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