
中国共産党 暗黒の百年史
石平
飛鳥新社 / 2023-07-24
この本について
時々、中国のニュースを見ていて、「この国の政治って何を土台に動いているんだろう」と妙な引っかかりが残ることがあります。表に出てくる言葉と、実際に起きている行動があまりに違っていて、自分の中で説明がつかないままモヤモヤが積もっていく感じです。僕もその違和感を放置したまま仕事で中国と関わる場面が増えて、さすがにもう少し根の部分を知っておかないとまずいなと思った時期がありました。 この本は、まさにその「根っこ」を直視せざるを得なくなる一冊です。読んでいて強烈なのは、読者の方が残していた抜粋にあるような、紅軍の「一村一焼一殺」の現場描写や、国民党への浸透工作、そして民族政策の三段階の進め方など、教科書にはまず出てこない“やり口の連続性”が具体的に書かれているところでした。単なる過去の話ではなく、天安門事件まで含めて「党を守るためにどこまでやるか」という姿勢が一貫していることがわかり、今の中国を見るときの前提がガラッと変わります。政治分析というより、「この組織はどう動くのか」を理解するための基礎体力がつく感覚に近かったです。 こういう重い内容は無理に人に勧めるものではないと思っています。でも、ニュースの断片だけでは判断できず、背景を自分の頭で整理したい人には役に立つはずです。特に「中国の行動がなぜああなるのか、因果の線を自分で引きたい」という人には刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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