帝国という名の記憶 上 (ハヤカワ文庫SF)

帝国という名の記憶 上 (ハヤカワ文庫SF)

アーカディ マーティーン、内田 昌之

早川書房 / 2021-08-18

累計読者数2
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 31/100
start序盤集中型

この本について

仕事でも人間関係でも、「相手の本音がどこにあるのか分からないまま進めてしまう」場面ってありますよね。うまく笑って返したつもりが、いつのまにか相手の地雷を踏んでいたり、逆にこちらが気づかないうちに試されていたり。そういう“読み違いの不安”みたいなものを抱えている人には、『帝国という名の記憶 上』の世界観が、意外と現実の整理に効いてきます。 登場人物たちの言葉ひとつ、沈黙ひとつが、ぜんぶ政治や文化の背景とつながっていて、何気ないジョークにすら相手の皮膚をそっと剝ぐような鋭さがある。こういう場面を追っていると、「人と関わるときに見えている情報なんてほんの一部なんだよな」と自然に視点が変わってきます。また、過去の記憶を持ち歩くイマゴの仕組みや、前任者が残したものに縛られながら働く大使の姿を見ていると、自分の仕事でも“受け継いだ負債や期待とどう折り合いをつけるか”を考えたくなります。さらに、文化案内役のやり取りや、複数の評議員との調整を通して、異なる価値観のあいだに立つときの疲れ方まで妙にリアルです。 一言でいえば、「他者の世界に踏み込むときの緊張を抱えている人」に刺さる物語だと思います。物語としてのスケールは大きいのに、迷いながら役割を果たそうとする人たちの姿はすごく地に足がついていて、自分の毎日に静かに重なる感覚があります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

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