
脳の寿命を延ばす「脳エネルギー」革命~ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の奇跡~ (光文社新書)
佐藤 拓己
この本について
最近、集中力が落ちる日が増えたとか、午後になると頭がぼんやりしてくるとか、原因がはっきりしないまま「自分の脳ってこのままで大丈夫なのかな」と不安になることがあります。食事を気にしてみても、何をどう変えればいいのかはよく分からないまま……。僕もずっと同じ場所でつまずいていました。 この本が面白いのは、「脳がどうエネルギーを使っているか」という根本の話に踏み込んでいるところです。ブドウ糖だけが燃料と思い込んでいた脳が、実はケトン体と組み合わせた“ハイブリッド運転”の方が安定しやすい、という視点はかなり新鮮でした。特に、糖質を摂りすぎるとインスリンが働きすぎて、脳のバックアップ燃料を自分で潰してしまう、という説明は、日々のだるさや集中の波に心当たりがある人には刺さると思います。 また、ケトン体の話だけでなく、セロトニンとメラトニンのリズムをどう守るかという地に足のついた話もあって、「食べ方」と「眠り方」が脳の調子にどうつながるのかを具体的にイメージしやすい一冊でした。極端な糖質制限を推すわけではなく、長く続けられる範囲で“少しだけケトン体を使える体”を取り戻す方向に寄り添ってくれるのも安心です。 頭の調子が日ごとにぶれる理由を、根本から理解したい人に刺さる本だと思います。
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