
NTT 2030年世界戦略 「IOWN」で挑むゲームチェンジ (日本経済新聞出版)
関口和一、MM総研
日経BP / 2021-12-15
この本について
技術のニュースを追っていても、「結局、日本の通信産業ってどこに向かうんだろう」「GAFAに全部持っていかれる未来しか見えない」というモヤモヤを抱えたまま仕事に戻ること、ありませんか。自分もその一人で、現場のDXに関わるほどに“全体像がつかめないまま判断している感じ”が拭えませんでした。 この本を読んで少し霧が晴れたのは、NTTが進めるIOWN構想が単なる未来技術ではなく、ベンダーロックインや海外事業の分散といった、これまで積み上がった“構造的な弱点”をどう突破しようとしているのかが具体的に描かれていたからです。たとえば、欧州の通信企業が標準化の場でどう動いているのか、日本が3G時代に存在感を出せていた理由は何だったのか、そういう背景が一本の線につながって理解できる。さらに、農業DXやローカル5Gのような地味だけど重要な領域にNTTがなぜ踏み込むのかも、社会の変化と照らすと腑に落ちてきます。 個人的には、「技術が大きく変わる時は体制も変えないと勝てない」という話が刺さりました。現場でシステム刷新を迷う場面にも、そのまま持ち込める視点だと思います。 通信やDXを“現場側から”理解したい人や、GAFAとは違う土俵で日本の強みを考えたい人には、静かに効いてくる一冊です。
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