
ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版
B.トマス, 玉置悦子, and 能登路雅子
講談社 / 2010-11-18
この本について
仕事でも創作でも、「自分のやっていることがこれでいいのか」と迷う時ってありますよね。頑張っているのに周りから理解されなかったり、まだ形になっていない途中経過を見せるのが怖かったり、理想だけが先に走って追いつけない感じが続くこともあります。僕もよくその沼に落ちます。 この本の抜粋を読んでいると、そんなモヤモヤに寄り添いながら、少しだけ視点を引き上げてくれる感覚がありました。ウォルトがまだ無名だった頃、音や色をどう加えるかで夜通し試行錯誤していた話や、誰よりも細かい作業工程を理解しようとしていた姿勢は、「天才だからできた」というよりも、泥臭い積み重ねのほうが勝っていたんだと思わせてくれます。しかも、彼は完成前の作品を人に見せるのを徹底して避けていました。あれは単なるこだわりじゃなくて、自分が信じる形になるまでは雑に評価されたくなかっただけなんだろうなと感じます。 もう一つ刺さったのは、「お客さんには必ずおまけを与える」という考え方です。商売の話のようでいて、結局は人間関係全部に当てはまる姿勢なんですよね。短期の成果より、長く関わってもらうための誠実さを優先する。その結果として、作品もビジネスもちゃんと回りだす。 ものづくりに限らず、「自分の仕事をどう育てていくか」で悩んでいる人にはすごく刺さる一冊だと思います。
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