
転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
moto (戸塚 俊介)
扶桑社 / 2019-08-07
この本について
転職や副業について考えるとき、そもそも自分の「市場価値って何なんだろう」とか、「動いたほうがいい気はするけど、どこから手をつければいいのか分からない」といったモヤモヤがずっとつきまといます。特に、いまの職場で頑張っているはずなのに年収の伸びが止まったり、情報を集めても“本当に参考になる話”に出会えなかったりすると、余計に不安になりますよね。 この本は、そのあたりの霧を少しずつ晴らしてくれる実務的な視点が多いと感じました。例えば「業界をずらすと年収レンジ自体が変わる」という話は、転職サイトを眺めているだけだと気づきにくいところですし、求人の裏側にある企業側の事情まで踏み込んで説明してくれるので、自分の立ち位置を把握しやすくなります。また、副業についても“スキルの棚卸し”ではなく、自分が本業で苦労してつかんだ知識をどう言語化して届けるかという、かなり地に足のついた話が多いです。ネットで拾えるキラキラした副業論とは方向が違い、個人的にはそこが一番助かりました。 もう一つ、印象に残ったのは「自分で働き方をコントロールできる環境が安定につながる」という視点です。会社に依存する怖さを煽るのではなく、どうすれば“選べる状態”に近づけるかを、現実的な行動レベルで描いてくれます。未経験で挑戦していた頃のエピソードも多く、背中を押されるというより「ここまで地道でいいんだ」と安心できました。 今の働き方に違和感があっても、なにから動けばいいか分からない人に特に刺さる本だと思います。
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