
国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶 (幻冬舎新書)
加谷珪一
幻冬舎 / 2022-01-26
この本について
最近、「なんでこんなに息苦しいんだろう」と思う瞬間が増えた気がします。誰かのミスに厳しすぎたり、新しいものに対してまず否定から入ってしまったり。自分も無意識にそういう空気を吸っているんじゃないか…と立ち止まることがあります。 この本は、そうしたモヤモヤを「日本社会の構造」という視点から説明してくれるところが特徴でした。たとえば、他人を信用できないことで発生するコストの大きさを知ると、仕事で感じていた無駄な疲れの理由が腑に落ちますし、自由度の低さが若い世代を追い詰める仕組みを読んだときは、自分の選択肢の狭さを個人の問題だけで捉えなくていいと思えました。また、日本が近代化しきれていないという指摘は少し痛いですが、過去の思想家たちも同じ悩みに向き合ってきたと知ると、不思議と安心もあります。 社会の愚痴で終わらせたくないけれど、前向きなスローガンだけでは動けない…そんな人に向いている本だと思います。構造を知ることで、日常のちょっとした場面での見方が変わり、無駄に自分を責める癖が少しだけ和らぎました。疲れや苛立ちの正体を言語化したい人には、きっと静かに効きます。
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