
東大生も学ぶ「AI経営」の教科書
馬渕 邦美
東洋経済新報社 / 2022-05-20
この本について
AIを導入しようとすると、「結局どこから手をつければいいのか」「技術の話と経営の話がつながらない」といったモヤモヤがつきまといます。現場と経営、ITとビジネスのあいだに溝があって、議論だけが空中戦になっていくあの感じです。自分も同じことで何度もつまずきました。 この本が助けになるのは、AIの専門書というより「AIを軸に組織をどう動かすか」という視点がとても現実的だからです。たとえば、問題を深掘りするための“ズームアウトする”“分解する”といった具体的な思考の型が提示されていて、技術より先に「何を解くべきか」を整えられる点。さらに、AI導入が人事や業務フローまで含めた“経営そのものの再設計”になるという前提が明確で、単なる業務置き換えで終わらせないための視座が手に入ります。PoCから運用に至る壁や、AIチームとITチームが最後まで噛み合わない構造など、現場あるあるも丁寧に言語化されていて、自分の職場の光景がそのまま重なる人は多いはずです。 結局、AIの話は技術の知識より「どの視点でビジネスを組み直すか」が勝負なんだと腹落ちしました。BXT思考のように、ビジネス・顧客体験・テクノロジーを一体で捉える考え方は、派手さはないけれどすぐ実務に効きます。 現場と経営のあいだで迷い続けている人、あるいは「AIを使えば何か変わるはず」と言われて困っている人に、とても刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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