
ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術
高松智史
ソシム / 2021-08
この本について
仕事で数字を扱う場面って、急に「とりあえず推定してみて」と振られることが多いですよね。やってみるものの、自分の出した数字にどこかモヤモヤが残る。論点も合っているのか不安で、計算しても手応えがない。僕もずっとその繰り返しでした。 この本が効いたのは、数字の“当て勘”を鍛えるというより、そもそも思考の土台を整えてくれたところです。読者の方の抜粋にも多かった「気持ち悪いドリブン」や「因数分解→値を置く→さらに因数分解」の流れは、まさにその象徴で、自分の置いた数字が現実を表していない違和感をちゃんと拾う癖がつきます。また、レジ方式ではなく商圏方式で考えるなど、「その立場の人が本当にどう考えるか」を起点にする発想は、机上の計算から一歩出る感じがあって、仕事の議論にもそのまま効きました。 さらに、炊飯器や乳母車のような身近なテーマでも、耐用年数でストックとフローを行き来したり、「田の字」でセグメントしたりと、現実の複雑さを整理していくプロセスがそのまま練習になります。最終的な数字よりも、どう因数分解するかで世界の見え方が変わる感覚が面白くて、雑な推定が減りました。 目の前の問題を「とりあえず分解してみるか」で終わらせがちな人、あるいは数字に責任を持つのが苦手な人には、とくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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