
ソーシャルX
伊藤 大貴, 伊佐治 幸泰, and 梛野 憲克
日経BPマーケティング(発売) / 2022-04
この本について
仕事で社会課題に関わっていると、「課題が見えないまま手段だけ増えていく感じ」にモヤモヤしませんか。AIだDXだと言われても、そもそも何を変えたいのか輪郭がつかめず、自治体との協業もどこから手をつけていいのか分からない。私自身もずっと同じところでつまずいてきました。 『ソーシャルX』を読んで救われたのは、社会課題を“見つける”のではなく“立てる”という発想でした。奈良県川上村の移動販売の例のように、数字上の収益では測れない「必要だからやる」という視点が丁寧に描かれていて、課題の定義そのものを疑う大事さに気づかされます。また、自治体が企業に何を期待しているのか、現場のリアルな声が書かれているので、官民連携をどう進めるかの具体的なイメージが持てるのもありがたいところでした。さらに、包括連携協定やフューチャーセンターのように、行政と企業が出会う“場”の仕組みがどんな背景で動いているのかが分かるのも実務に落とし込みやすいです。 特に、「解決策が余っているのに、問いが足りていない」という空気に違和感を持っている人には、かなりしっくりくる本だと思います。社会課題を扱う仕事をしていると、正解のない場所で手を動かさざるを得ない瞬間が多いですが、この本はその混乱に形を与えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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