
デジタル空間とどう向き合うか 情報的健康の実現をめざして (日経プレミアシリーズ)
鳥海不二夫 and 山本龍彦
日経BP / 2022-07-12
この本について
気づくと同じような意見ばかり目にしていて、「自分の考えって本当に自分で選んでるのか…?」と不安になることがあります。逆の立場の人が何を見ているのか分からなくて、モヤッとしたまま距離だけが広がっていく感じもありますよね。僕自身も、情報をどう扱うかについてはずっと迷ってきました。 この本は、その不安をスパッと解消してくれるというより、「今のデジタル環境ってこういう仕組みで、こういう偏りが起きやすいんだよね」と一度フラットに状況を見せてくれる本です。フィルターバブルは“システムに囲われている状態”、エコーチェンバーは“自分で心地よさに寄っていく状態”と分けて説明されるあたりは、日々のSNSの使い方を思い返すと妙に腹落ちします。また、情報摂取を食事に例えて「偏りは完全には防げないけれど、自分で動的なバランス点を探すことはできる」という視点が、現実的で無理のない方向性としてありがたかったです。 結局のところ、自由に情報を選んでいるようで選べていない時代に、どう自分の判断を保つか。その基礎体力みたいなものを整えてくれる一冊です。SNSでモヤモヤしやすい人、あるいは「自分の意見がどこまで環境に左右されているのか気になる人」にはかなり刺さると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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