
東大病院をやめて埼玉で開業医になった僕が世界をめざしてAIスタートアップを立ち上げた話
多田 智裕
この本について
仕事でも勉強でも、「このくらいでいいか」と自分に落としどころを作ってしまう瞬間ってありませんか。頑張りたい気持ちはあるのに、目標を大きくすると不安も同時に大きくなる。自分の実力や周りとの比較ばかりが頭に浮かんで、動けなくなる。僕もよくその沼に落ちます。 この本を読んで印象的だったのは、著者も同じような迷いを抱えながら、一つひとつ視野を押し広げていったプロセスが丁寧に描かれていたことです。例えば、内視鏡医として日々感じていた「ダブルチェックの負担」を放置せず、そこに技術で介入する余地を見つけていく過程。あるいは、開業費用の数字にひるみながらも、診療圏調査を冷静に読み解いて前に進む判断を積み重ねていく姿。その具体性が、自分の悩みを“行動に変えられる単位”にまで落としてくれました。 もう一つ、救いになったのは「大きな目標は、自分のためだけではなく支えてくれた人への礼儀でもある」という視点です。決して根性論ではなく、丁寧に環境を整え、現場にある問題からスタートして、結果として視野が世界に伸びていく。著者の歩みを追うと、大きなことを語る前にやるべき「小さな一歩」の存在がすごくリアルに感じられます。 自分の可能性にふたをしてしまいがちな人。やりたいことはあるのに、どこから手をつければいいかわからない人。そんな人には静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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