
ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界 (幻冬舎新書)
峯村健司, 小泉悠, 鈴木一人, 村野将, 小野田治, and 細谷雄一
この本について
国際ニュースを追っていると、「結局、日本はどこまで考えられていて、どこからが想像で話しているんだろう…」みたいなモヤモヤが残ることが多いです。台湾有事や米中対立の話になると特にそうで、専門家が語る“本当の論点”と日常で耳にする議論のあいだに大きな溝がある気がしていました。 この本は、その抜け落ちている部分を静かに埋めてくれました。たとえば、日本の議論が「選択肢を絞り込む前の段階でいい加減になりがち」という指摘は、自分の普段の不安とつながりましたし、西側が抱える弱点や、アメリカのリソース不足のリアルなど、普段見えない前提が丁寧に説明されていて、地図の解像度が一段上がる感じがあります。中国が心理戦や認知戦を仕掛けてくる現実や、日本がまず受け止めることになる避難民の話など、「もし起きたら本当に何が起こるのか」という具体のイメージがようやく持てました。 大げさに構えた“安全保障論”ではなく、今の世界がどう連動していて、日本がどこに立っているのかを実務の目線で知っておきたい人に刺さる本だと思います。自分と同じように、表面的なニュースだけでは判断しきれない違和感を抱えている人ほど、読んだあとに少し呼吸がしやすくなるかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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