
声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術 (角川書店単行本)
佐々木 望
幻冬舎 / 2025-08-28
この本について
勉強や仕事って、どれだけやっても「これで合ってるのかな」と不安がつきまといますよね。気ままに取り組むと偏るし、計画を立ててもその通りに動けないことばかりで、結局自分のやり方に自信が持てないまま時間だけが進んでいく感じ、よくわかります。 この本がおもしろいのは、強い意志とか完璧な計画とは真逆の場所から受験に向かっていった人の記録だということです。模試の点数に一喜一憂しない姿勢とか、未来の自分を信用しすぎない仕組みづくりとか、「勉強=人生の全部ではない」という前提のまま、それでも合格ラインに届く道筋を淡々と見せてくれます。特に、仕事や家族との時間を削らずに、それでも自学自習で積み上げていくところは、忙しさを言い訳にしがちな自分にはかなり刺さりました。選択の問題ではなく、リソースの奪い合いでもなく、自分の生活に学びをどう馴染ませるか、という視点がすっと入ってきます。 もうひとつ印象的なのは、「学ぶと次に何を学びたいかが見える」という感覚がそのまま言葉になっているところです。努力論じゃなく、実際の経験として語られるから、妙な説得力があるんですよね。勉強が義務じゃなく、選択肢を増やしていく行動として描かれているのも心が軽くなります。 仕事や生活を抱えながら勉強したいけれど、どう始めてどう続ければいいかわからない人には、静かに効く本だと思います。
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