
JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書
新貝 康司
この本について
仕事の方向性が見えづらい時って、自分のやっていることが何につながっているのか分からなくなって、急に元気がしぼむ瞬間があります。チームを動かす立場でも、部門間で協力したいのに、立場や温度差の違いでうまく噛み合わないことも多い。そんなときに「結局、組織ってどうやって前に進むんだろう」とぼんやり考えてしまうんですよね。 この本が良かったのは、きれいな理論ではなく、実際の現場でどんなふうに組織を動かしていったのかが、かなり生々しく書かれていたところです。たとえば、全員が自分の仕事の位置づけを理解できるように、まずは大きな絵姿を共有するところから始める話や、生煮えのアイデアでも気楽に相談できる関係をどう作っていくかといった、ごく地道だけど効くポイントが多い。犯人捜しではなく、対話とシンプルな意思決定で前に進む空気を作るって、結局こういう積み重ねなんだなと感じました。 もう一つ印象に残ったのは、「自分で決めたことは実行する」という、人の当たり前の感覚を尊重して組織を変えていく姿勢です。トップダウンではなく、当事者が一人称で考えられるように環境を用意する。そのプロセスを丁寧に書いてあるので、読んでいるこちらも、自分のチームに置き換えやすいんです。 部門を超えて協働したいのに、現実はうまくいかない…そんなもどかしさを抱えている人には、静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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