
先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」 (角川ソフィア文庫)
山本 紀夫
累計読者数4
平均ハイライト数 10.5件/人
star総合評価 43/100
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この本について
ときどき、自分が当たり前だと思ってきた歴史の見え方が、本当にそれしかないのか…とモヤモヤすることがあります。学校で習った「大航海時代」や「新大陸発見」の物語って、よく考えると誰の視点だったんだろう、とか。 この本は、その違和感に静かに手を添えてくれる一冊でした。たとえば、トウモロコシやトウガラシが世界にどう広がったのかを追うだけで、裏には奴隷貿易があったり、ヨーロッパ側が持ち込んだ病と、逆にもたらされた病があったり、教科書では触れられない「交換の影」を見せてくれる。さらに、アンデスやメソアメリカの人たちが、環境を必死に作り替えながら農耕を発展させてきた姿を知ると、「文明の中心はどこか」という前提そのものが揺れます。文化によって作物に込める意味が違う、という話もおもしろくて、チチャの位置づけを知ったときは、食べものがただの栄養ではないことを改めて感じました。 歴史の知識が増えるというより、「自分がどの角度から世界を見ていたか」に気づかされる本です。既存の物語にどこか居心地の悪さを感じてきた人に刺さると思います。
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