
シルクロード世界史 (講談社選書メチエ)
森安孝夫
講談社 / 2020-09-11
この本について
仕事で海外の話題に触れたり、ニュースで「西洋中心の歴史観」に出会うたびに、なんとなく説明しきれない違和感が残ることがあります。学校で習った歴史の“地図”が、そのまま今の世界の成り立ちを語るには心許ないというか、自分の理解がどこか細い道を走っているような感覚です。 この本は、そのモヤモヤをほぐす一冊でした。たとえば、私たちが当たり前のように受け取ってきた「西洋がずっと文明の中心だった」という物語が、実は後から作られた都合のいい並べ替えにすぎないという指摘が出てきます。こういう視点を持つだけで、ニュースを見るときの立ち位置が少し変わり、誰が何のために歴史を語っているのかを自然と意識するようになりました。また、シルクロードというとロマンチックな響きがありますが、この本ではもっと現実的な「人と権力が歴史を編んでいく動き」が描かれていて、世界史が抽象的な背景ではなく、生きた現場として立ち上がってきます。 大げさに言わなくても、自分の中の歴史の基準線を整えたいときに、ちょうどいい距離感で手を引いてくれる本だと思います。特に、これまで習った歴史の“枠”に軽い息苦しさを感じている人には刺さるはずです。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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