
8つの完璧な殺人 (創元推理文庫)
ピーター・スワンソン、務台 夏子
東京創元社 / 2023-08-10
この本について
人間関係でも仕事でも、「なんで自分はこんなに考えすぎるんだろう」と思う瞬間ってありますよね。過去の記憶がふとよみがえったり、言葉にできない違和感だけが残ったり。前に進みたいのに、心のどこかでずっとざわついている感じ。僕はそういうとき、ミステリを読むと少しだけ呼吸が整うことがあって、この『8つの完璧な殺人』もまさにそういう一冊でした。 この小説に出てくるのは、殺人事件や古典ミステリの引用だけじゃなくて、音楽の流れる部屋や、冷蔵庫を開けてビールを取る動作、子どものころに夜更かしして本を読んだ記憶など、日常の手触りみたいな場面ばかりです。読者が抜き出している部分を見ると、みんな事件そのものよりも、主人公の「過去と現在が入り混じる瞬間」に刺さっているように思えます。読書がその人自身の記憶を引っぱり出す、という描写は、自分のなかにも心当たりがある人が多いはずです。 物語を追っているはずなのに、いつのまにか自分の昔の部屋や、誰かと交わした会話を思い出させられる。そんな読書体験を、無理なくやってくれるタイプのミステリです。事件を解きたいというより、「自分の奥に沈んでいたものを少し揺らしたいとき」に合うと思います。こういう静かな揺さぶりが好きな人には、きっと深く刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





