
誰が勇者を殺したか【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
駄犬 and toi8
KADOKAWA / 2023-09-29
この本について
最近、自分の努力がどこまで意味を持つのか分からなくなることがあります。周りは成果だけを見てくるし、続けていても「これ無駄なんじゃないか」とモヤモヤしてしまう。しかも、人の期待や勝手な失望に振り回されると、何を信じて進めばいいのか分からなくなるんですよね。 『誰が勇者を殺したか』を読んで刺さったのは、”大きな才能よりも、小さな積み重ねのしぶとさ”に光が当たっているところでした。主人公たちは特別な存在ではなく、むしろ不器用で報われにくい。それでも毎日のように、誰にも気づかれない小さな行動を積み続ける。その姿が、うまくいかない日々を抱えている自分と重なる瞬間が何度もありました。また、努力の裏で抱える「無駄になるかもしれないという恐怖」にちゃんと触れてくれるのも救いでした。作品の中では、逃げずに残り続けた人間の弱さと強さが丁寧に描かれていて、できる・できないではなく「やらねばならない」瞬間にどう向き合うかが自然と見えてきます。 誰かに期待されるからではなく、自分で選んだことをちゃんと積み重ねたい人に向いている物語だと思います。勇者譚というより、人がどうやって折れずに前へ進むのかを描いた物語として読むと、じわっと効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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