
嫌われずに「言い返す」技術
司拓也
フォレスト出版 / 2024-02-09
この本について
職場で強い言葉をぶつけられたとき、「あれ…これって私が悪いのかな」と勝手に反省モードに入ってしまうこと、ありませんか。言い返したい気持ちはあるのに、声が出なかったり、相手の顔色を見て固まってしまったり。自分でも理由がよく分からないまま、モヤモヤだけが溜まっていくあの感じ、けっこう共通の悩みなんだと思います。 この本が面白いのは、ただの“言い返しフレーズ集”ではなく、その前にある心理のクセを丁寧にほぐしてくれるところです。なぜ反論ブレーキが作動するのか、どうして自分ばかり罪悪感を背負ってしまうのか。その背景を知るだけでも、無駄に自分を責めなくていいんだと気づけます。さらに、攻撃してくる相手の内側にある不安や脆さに目を向ける視点を持つと、恐怖が少し薄れ、必要な一言が出やすくなるのも納得感がありました。 そして実践パートでは、「たしかに」から始めて話の主導権を取り戻す流れや、攻撃的な言葉をそのまま受けてから別の角度に変換するリフレームなど、現場で使える動き方が具体的です。強く言い返す必要はなくて、淡々と立て直す技術なんだなと腑に落ちました。 自分の優しさが“利用されやすさ”に変わってしまうことに心当たりがある人には、特に刺さると思います。自分を守りつつ、関係を壊しすぎないラインをどう引くかに悩んでいるとき、静かに支えてくれる一冊でした。
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