ファイナンス学者の思考法――どこまで理屈で仕事ができるか?

ファイナンス学者の思考法――どこまで理屈で仕事ができるか?

宮川 壽夫

累計読者数8
平均ハイライト数 34.1件/人
star総合評価 80/100
start序盤集中型

この本について

仕事で判断に迷うたびに、「結局みんなこうしてるし」と周りの動きに合わせてしまうこと、けっこうありませんか。自分なりに考えているつもりでも、実は“風を読む作業”だけで終わっていたんじゃないか…と後から気づいてモヤっとするあの感じです。私もまさにそこでつまずき続けてきました。 この本が面白いのは、セールとオールという比喩で、自分がどの思考モードにいるかをはっきり照らしてくれるところです。配当政策の例にあるように、「とりあえず目標を決める」「とりあえず周りと足並みを揃える」前に、本来なら問い直すべき“そもそも”がある。その問いに向き合うことで、他人の作った枠の中で判断するのではなく、自分の意思で変数を設定していける感じが少しずつ戻ってきます。 もうひとつ効いたのは、ビジネスでも研究でも、現象を単純化して因果を探る姿勢そのものが武器になるという話です。大量の情報を覚えるよりも、「あと一歩だけ真実に近づこう」という態度のほうが状況を動かす。これは現場にいる人ほど、じわっと実感できるはずです。 周りの空気に流されがちだけど、本当は自分の考えで舵を切りたい人に届く一冊だと思います。

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