
味なニッポン戦後史(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)
澁川祐子
集英社インターナショナル / 2024-04-05
この本について
食べものの流行って、気づくと勝手に入れ替わっていて、「なんでこれが流行ったんだっけ」と振り返れないことが多いですよね。仕事で企画を考えるときも、世の中の“好みの変化”をどう読めばいいのか悩むことがあります。感覚だけで判断していると、どこかで行き詰まるんですよね。 この本を読んでおもしろかったのは、レモンやワサビ、コーヒー、塩といった“普段の食卓にあるもの”が、経済や法規制、技術、海外との関係によって姿を変えてきたことが、丁寧に追われているところです。たとえばコーヒーひとつとっても、甘さから苦味へと好みが移った背景に、喫茶店文化やサードウェーブ、さらには輸入の事情まで絡んでいて、ただの嗜好の問題じゃないんだなと腑に落ちました。レモンや塩の話も、地域の再生や企業の判断が重なって「今の当たり前」が作られてきたことがよくわかります。 読んでいると、自分が何気なく選んでいる調味料や飲み物にも、小さな歴史が積み重なっているんだな…と視点がひっくり返ります。「流行に振り回されてる気がする」とか「どこから手をつけて理解すればいいのかわからない」という人には特に刺さると思います。食べものの話なのに、社会を見る解像度が少し上がる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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