
100歳まで生きても資産を枯渇させない方法 (幻冬舎新書)
野尻哲史
幻冬舎 / 2025-01-29
この本について
老後の資産って、増やす話ばかり耳に入ってきますが、本当に迷うのは「いつ、どうやって取り崩すか」のほうじゃないでしょうか。僕自身、相場の上下に気持ちが引っ張られたり、「もっと良いタイミングがあるんじゃ」と手が止まったりして、思っていた以上に感情が動くものなんだと痛感しました。 この本が効くのは、まさにその“下山の難しさ”に向き合っているところです。たとえば、年齢とともにリスク資産の比率を少しずつ下げていく考え方が具体的に書かれていて、ただの教科書的な話ではなく、現実の感情の揺れを前提にしているのが安心材料になります。また、全部を一度に売るのではなく、必要に応じて少しずつ現金化していくという「資産活用」の考え方も、相場の予測に縛られずに行動できる視点をくれます。さらに、退職後は行動バイアスが強まるという説明があり、感情に流されがちな自分を責めすぎずに、比較の基準をどこに置くかを整えていく大事さを教えてくれます。 退職を「ゴール」にせず、そこからの30年をどう歩くかを考えたい人には、静かに刺さる内容だと思います。完璧な正解を示すというより、迷いながら資産を扱っていくための土台を整えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの49%が集中しています。
読書の順序
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