
SEX20億年史 生殖と快楽の追求、そして未来へ (集英社学芸単行本)
デイヴィッド・ベイカー and 染田屋茂
この本について
恋愛や性のことで、自分だけが迷っているような気がするときがあります。長く一緒にいると情熱が薄れることへの不安とか、見た目に関するコンプレックスとか、そもそも人間って一夫一婦制に向いているのか…みたいな漠然とした疑問も含めて。誰に相談してもはっきりしないし、かといってモヤモヤは消えないまま残り続けるんですよね。 この本は、そんな問いを「進化」という長いスケールで見せてくれます。恋愛感情がなぜ数年で落ち着くのかとか、パートナーと過ごす関係性がどう変わっていくのかを、生物としての人間の歴史から説明してくれるので、自分の悩みを責める気持ちが少しやわらぎます。さらに、容姿や性にまつわる不安の多くが、社会の比較や思い込みで膨らんでいるだけで、進化や統計の視点から見ると「そこまで決定的な問題じゃない」と教えてくれるのも大きいところです。 もう一つおもしろいのは、一夫一婦制も浮気心も、どちらかが間違っているのではなく、そもそも私たちが“両方の本能”を持っているという説明です。理想の関係をつくるときに、自分や相手の感情が揺れやすいのは、人間がそういう生き物だからなんだと、少し現実的に受け止められるようになります。 恋愛や性の悩みを「自分の問題」と思いすぎてしんどくなっている人ほど、すっと肩の力が抜ける本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの73%が集中しています。
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