
中学受験の意義 私たちはこう考えた
佐藤 亮子、安浪 京子
朝日新聞出版 / 2025-04-07
この本について
中学受験まわりの話って、情報が多いわりに「自分の子に当てはめたらどうなるんだろう…」と迷う瞬間が多いですよね。毎日の勉強をどう支えるか、どこまで親が手を出せばいいのか、デジタル学習が進む一方でアナログをどれだけ残すべきなのか。僕自身も、そこにずっと揺れてきました。 この本は、そういう“判断に迷うポイント”を、地に足のついた話で整理してくれます。例えば、毎日の計算10問に込めた「学習体力づくり」という視点。子どもが板書を写せない理由や、タブレット学習の落とし穴の話も、現場を知る人だからこその温度感があります。そして印象的なのは、「小学生のうちはとにかく書く力を育てる」という徹底したアナログ重視の姿勢が、精神論ではなく実際の行動レベルで語られているところでした。 読みながら、自分の関わり方を“強くする”のではなく“整える”感覚が持てたのが大きかったです。子どもは一人ではやらないこと。見直しが嫌いなこと。親がイライラするのは当たり前なこと。その前提に立つだけで、日々の声かけが少しやさしくなりました。中学受験を「合格のためのレース」ではなく、「基礎学力をじっくり育てる期間」として捉え直せるのも、この本ならではだと思います。 「最近の勉強事情にモヤモヤしつつ、我が家に合わせた軸を持ちたい人」に静かに刺さる一冊です。
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