
ジョブ型人材マネジメントのその先へ スキルベース組織の教科書
EY Japan ピープル・コンサルティング、鵜澤慎一郎
日本能率協会マネジメントセンター / 2025-04-28
この本について
人事まわりの話をしていると、「人が足りない部署と余っている部署が同時に存在するの、どうにかならないのか」とか、「スキルの棚卸しをしろと言われても、そもそも何を見ればいいのか分からない」という声をよく聞きます。正直、自分自身も同じところで何度もつまずいてきました。 この本がよかったのは、スキルベース組織を“魔法の仕組み”として描かず、実際の現場で起きる歪みや負荷まで含めて丁寧に整理してくれているところです。タスクレベルまで仕事を分解する意味や、可視化が目的化してしまう危険、そしてスキル報酬制度の下方硬直性といった「やってみないと見えない現実」が具体的に書かれていて、導入を考える時の地に足のついた判断材料になります。また、AI活用には“まずデータの精度”という当たり前だけど忘れがちな視点や、ソフトスキルへ拡大する際に求められるフルーエンシーという概念も、日々の人材育成を見直すきっかけになりました。 組織が遠心力でバラけていく一方で、求心力としてどんなエンゲージメントを整えるのか。スキルを基点に対話し続ける文化をどう育てるのか。読みながら、自分たちの職場で「まずどこから手をつけるのか」が少しずつ具体的になっていく感覚がありました。スキルベース導入が気になっているけれど、理想論だけでは動けない人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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