
この本について
ふだんは普通に仕事して、人とも関わって、それなりに毎日を回しているはずなのに、ふとした瞬間に「なんでこんなにしんどいんだろう」と立ち止まってしまうことがあります。周りにはうまくやれているように見える人もいるのに、自分だけが溺れそうな気持ちを抱えているような、あの感じです。わたし自身、そういうタイミングで自分の弱さをどう扱えばいいのか分からなくなることがあります。 宮地尚子さんの『傷を愛せるか』は、そのしんどさにすぐ答えをくれる本ではありません。でも、変化のタイミングで人が脆くなることや、子ども時代に“ただ見ているしかなかった無力さ”が今の自分に残っていること、あるいは「なんでできないの?」と感じてしまう他者との距離感などを、ていねいに拾い上げてくれます。自分がなぜ苦しいのかを直線的に説明するのではなく、「もしかしたら、こういうところに傷があったのかもしれない」と静かに視点をずらしてくれる感じです。 特に、溺れそうな人にいくら言葉を投げても届かないという話は、誰かに寄り添うときだけでなく、自分自身に向けての態度としてもじんわり効きます。すぐに変わらなくていいし、変わるときにはいったん閉じてもいい。そう思えるだけで、少し呼吸がしやすくなる。本書は、そんな余白をつくってくれます。 自分の弱さとどう折り合いをつければいいのか分からずに悩んでいる人に、とても静かに届く本だと思います。
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




