
目標という幻想 未知なる成果をもたらす、〈オープンエンド〉なアプローチ
ケネス・スタンリー, ジョエル・リーマン, 岡 瑞起(監修), 牧尾 晴喜, 岡 瑞起, and 鈴木 健
ビー・エヌ・エヌ / 2025-07
この本について
仕事でも私生活でも、「目標を決めたはずなのに、なぜか動きが鈍る」みたいな瞬間ってありませんか。ちゃんと決めたほうがいいと思いつつ、決めれば決めるほど身動きがとれなくなるあの感覚。自分だけの問題だと思っていたら、どうやら仕組みそのものに限界があるらしい……と気づかせてくれたのが、この本でした。 この本がおもしろいのは、「目標を捨てろ」と言っているわけではなく、そもそも大胆な成果って、事前に描いたゴールとは別のところから生まれる、というごく現実的な視点を提示してくれるところです。目標を追いかけるほど袋小路に入りやすい理由が、ロボット実験や新規性探索の話を通して腑に落ちるし、逆に「面白さ」や「直感」がどれだけ長期のエネルギー源になるのかも実感として理解できます。目的意識を捨てなくていい、ただ探索のやり方を少し変えるだけで世界の見え方が変わる、そんな感覚が残ります。 特に、自分のキャリアや創作の方向性にモヤモヤしている人ほど響くと思います。新しいフロンティアは、いまいる場所を少しずらした先にしか現れない──そんな当たり前なのに忘れていたことを、静かに思い出させてくれる一冊です。
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