イノベーション 普及する条件 (岩波新書)

イノベーション 普及する条件 (岩波新書)

天野 友道

岩波書店 / 2025-07-18

累計読者数3
平均ハイライト数 55件/人
推定読了時間 約2時間32分
star総合評価 77/100
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この本について

新しいサービスや仕組みを導入するときって、「いいらしいけど本当に役に立つのか」「そもそもどう使えばいいのか分からない」といった迷いがつきまといますよね。職場で新しいツールを任されたときほど、そういう不安が濃く出てきます。にもかかわらず、世の中では“普及曲線”や“ライフサイクル”みたいな図が当然のように語られて、まるで時間が経てば勝手に広がるかのように扱われてしまう。その雑さにモヤモヤを感じた人は多いはずです。 『イノベーション 普及する条件』は、そのモヤモヤにかなり丁寧に向き合ってくれる本でした。特に刺さるのは、イノベーションが広がるかどうかは「消費者一人ひとりが、自分にとって本当に意味があるかを判断できる状態にあるか」で決まる、という視点です。つまり“いいものなら売れる”ではなく、“価値を引き出す力が育つかどうか”がポイントになる。発売直後の派手な施策よりも、繰り返し選択される土台をどうつくるかが重要だと語るあたりは、日常の仕事にもそのまま持ち込める感覚がありました。 さらに、「市場の売上データだけ見ても本質が見えない」という指摘も痛いほど納得でした。店長の能力差だけで売上が大きく揺れるという例は、数字の裏にある摩擦や偏りを無視できない理由を強烈に示しています。データを見るのに慣れている人ほど、思わず背筋が伸びるはずです。 新しいものに振り回されがちだけれど、ちゃんと向き合いたい人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

新しいものが世の中に広まり定着する「条件」とは何か.新商品やサービス,新しいアイデアの普及を阻害する「摩擦」の存在,普及を決定づける消費者や企業の個々の選択から,普及する条件を考える.私たちのイノベーションとの関わり方や,その社会や文化への影響を問う,ハーバード・ビジネス・スクールの「紙上講義」!
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