
新装版 教科書から消えた世界史 (扶桑社BOOKS新書)
土井 昭
この本について
世界史って学校で習ったはずなのに、大人になってみると「聞いたことはあるけど、実際のところどうなってるんだっけ…?」と立ち止まることが多いですよね。国際ニュースを見ても、背景がつかめずにふわっと流してしまうことがあって、僕自身ずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本は、そういう「知ってるつもり」をほぐしてくれます。たとえば、ウイグルやチベット、パレスチナ、ウクライナなど、今まさにニュースで耳にする地域について、なぜ火種が続いているのかを、歴史の積み重ねからたどれるのが大きいです。単に事件の羅列ではなく、「どうして当事者同士で認識が食い違うのか」「なぜ外から見ると複雑に見えるのか」といった、日々の疑問に直接つながる視点が入ってくるので、読んだ後のニュースの見え方が変わります。 もうひとつは、日本の歴史観についても、海外との関係性まで含めて立体的に捉え直せるところ。元寇の細かい描写や、占領期の取り扱い、近隣諸国との溝がどう形成されてきたかなど、学校ではあまり深掘りされなかった部分が現実的に書かれていて、過度に煽らずに距離感を持って考えられるのがありがたかったです。 「国際ニュースを見るたびに、自分だけ地図が曇ってる気がする」という人にはとても刺さると思います。歴史を覚え直すというより、世界の“前提”を知ることで、自分の理解の土台が少しずつ固まっていくような一冊でした。
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