
一瞬で心をつかむ話し方 学研M文庫知の法則シリーズ
野口敏
学研プラス / 2014-09-02
この本について
人と話すとき、「何を言えばいいんだろう」「相手の気持ちをつかめている気がしない」と、帰り道でひとり反省会が始まることがあります。内容を理解しようと必死になりすぎて、相手の表情や気持ちを見落としていたり、知らない話題が出ると急に距離ができたり。自分では頑張っているつもりでも、どこか噛み合わない感覚が残るんですよね。 この本は、その「噛み合わなさ」をほぐす視点が多いです。たとえば、知らない話題が出たときは気まずくなるポイントではなく、むしろ相手の経験を借りられるチャンスなんだという考え方。これだけで、会話の場にいる自分の姿勢が少しやわらぎます。また、話を聞くとは内容を理解することではなく、気持ちを受け止めることだという視点も、実際の会話で効きます。アドバイスを急がず、ただ感情を受け止める。それだけで相手の表情が変わる瞬間が、本当にあります。 さらに、最初の15秒で何を伝えるかを意識するだけで、面接や商談の空気が変わるという話も実感しやすいです。大げさなテクニックではなく、明るい挨拶や短い一文の工夫など、今日から試せることばかりなのがありがたいところです。 人と話すたびに「もっと自然に関われたらいいのに」と思う人には特に刺さる本だと思います。自分の癖に気付いたり、相手の気持ちの揺れを拾えるようになったりと、小さな変化が積み重なっていく一冊でした。
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