
司馬遼太郎。人間の大学 (PHP文庫)
鷲田 小彌太
PHP研究所 / 2004-10-20
この本について
仕事でも文章でも、人と関わる場面でも、「自分の視点が固定されてる気がする」と感じることがありませんか。考えが堂々巡りしたり、経験値だけで判断してしまったり。僕もよくその壁にぶつかります。 『司馬遼太郎。人間の大学』は、そんな行き詰まりのときに視界を広げてくれる本でした。司馬遼太郎の思考の源をたどりながら、「知識を増やす」よりも「自分の中に沈んだものをどう使うか」という方向に意識が向きます。司馬が“自分の中の文字だけで書く”と言った話は、情報を追いかけすぎる日々のなかで、一度立ち止まらせてくれます。また、成功体験が次の行動を妨げるという指摘は、仕事でもそのまま当てはまる場面が多く、耳が痛いけれど現実的です。 さらに、人との関係をどう捉えるかという「人間通」の話も印象に残りました。自分だけの正しさでは動けない場面が増えている今、何を基準に判断するのか。迷ったときに参照できる“地図”みたいなものを、この本から受け取りました。 歴史や思想の本に苦手意識がある人でも読みやすいので、「視点をほぐしたい人」に向いていると思います。僕自身、読む前より少しだけ周囲の景色がクリアに見えるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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