
やさしくあがりを治す本
鳥谷 朝代
すばる舎 / 2010-11
この本について
人前で話す前って、内容よりも「また声が震えたらどうしよう」とか「失敗したら終わりだ」とか、そっちばかり気になってしまうことがありますよね。僕もずっとそうで、場数を踏めば慣れると言われても、慣れないものは慣れない…と半ばあきらめていました。 この本がよかったのは、気合いや根性ではなく、あがりを“体と仕組み”から捉え直してくれたところです。姿勢や呼吸を整えるだけで緊張が下がる理由がちゃんと説明されていて、「あ、これは自分にもできるかも」と思える。さらに、人前に立つときの意識の向け方を丁寧に扱っていて、失敗の記憶に引っ張られがちな思考をどう扱うかがすごく現実的なんです。準備不足があがりを強くする話や、原稿を書くことで頭の中が整理されることなど、具体的な行動につながるヒントが多いのも印象的でした。 そして、個人的にいちばん刺さったのは「ほどよい緊張感」を味方にするという視点でした。緊張をゼロにしようとするほど失敗を思い出してしまうし、逆に少しの緊張があるほうが声も表情も締まる。あがり症そのものを敵にしない考え方が、肩の力を抜いてくれます。 人前に立つ機会を避け続けてきた人、または「準備してるつもりなのに毎回うまくいかない」と感じている人には、かなりしっくりくると思います。自分をごまかさずに向き合いたいとき、そっと横で支えてくれるような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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