
あがり症は治さなくていい 大切なことはアドラーと森田正馬に教えてもらった
佐藤 健陽
この本について
人前で話す場面が近づくと、頭の中がざわざわして、逃げ道ばかり探してしまうことってありませんか。やればいいのは分かってるのに、「今日はやめとこう」が積み重なっていく感じ。僕もずっとこのタイプで、気づけば“できない”んじゃなくて“やらない”を選び続けていただけなんだと、あとになってようやく思いました。 この本が刺さったのは、あがり症を「直すべき欠陥」と見るんじゃなくて、「抑え込もうとする努力」が苦しみを増やしているだけだ、と丁寧にほどいてくれるところです。失敗しないように準備を固めたり、うまく話そうと力んだり、終わってから自分の粗探しをしたり。思い返すと全部“理想の自分”にしがみつくための行動だったなと痛感します。著者はそこを責めるわけじゃなく、まずあがる自分をそのまま感じきること、そして考える前に少しだけ身体や口を動かしてみることを勧めます。その“ズレた頑張り”をやめたときに、ようやく現実が動き出す感覚があるんだと。 特に「うまくしゃべらないでいい」という一文は、長年の固定観念をひっくり返される気持ちでした。下手でも、震えていても、今の自分をそのまま出す方が伝わる。そう思えると、人前に立つハードルがすこしだけ下がります。 完璧を求めて自分を責めがちな人、自分の“マイナス一点”が許せないまま立ち止まっている人には、かなり深く染みる本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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