
不毛地帯 第二巻(新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社 / 2009-03-15
この本について
仕事で判断を迫られる場面が増えてくると、自分の考えに本当に芯があるのか、不安になることがあります。スピードが求められているのは分かるのに、判断材料が多すぎて一歩踏み出せない。周りの思惑ばかりが気になって、目的を見失いそうになる。そんな時に、この第二巻が思いのほか効いてきました。 壹岐という男は、戦争とシベリア抑留で極限の状況を生き抜いたからこそ、物事を「どこまで削ぎ落とせるか」で考えます。問題を五つ以内に要約し、先に結論から語る姿勢や、目的→方策→体制づくりという軍仕込みの思考は、そのまま仕事に置き換えられるリアルさがある一方で、利害と政治の渦に巻き込まれ、正しさだけでは動けない苦さも描かれています。だからこそ、判断の軸をどう持つかについて、読んでいる側にも静かに問いが返ってくる感覚があります。 もう一つ、この巻を読んで心に残るのは、壹岐の「生き残った者としての重さ」です。幸せを求めるというより、過ちたくない一心で次の人生を選んでいく姿が、派手ではなくても妙に刺さる。目的を見失いそうになった時に、何を大事にするかをもう一度考え直すきっかけになります。 仕事の判断に迷いが続いている人、スピードと正しさの間で揺れている人に、とても静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







