
おうち飲みワイン100本勝負 (朝日新書)
山本 昭彦
朝日新聞出版 / 2011-04
この本について
家でワインを飲むとき、「結局いつも同じ銘柄を買ってしまう」「料理と合わせ方がよく分からない」といったモヤモヤを抱えることが多いと思います。自分もそうで、せっかくの晩酌なのに、新しい世界へ踏み出すきっかけがつかめないまま終わる夜が続いていました。 この本は、そんな停滞感をゆるくほどいてくれる一冊でした。たとえば、モッツァレラをぬるま湯で温めて塩とオリーブオイルをかけるだけ、という簡単すぎる組み合わせを平然と紹介してくれる。その“冷奴みたいなもの”という肩の力の抜けた表現に、まず安心します。そして、プロセッコからピノ・グリ、マルベックまで、知らないラベルが次々登場するのに、どれも「ちょっと試してみようかな」と思える距離感で語られているのがいいんです。生産地ごとの呼び名の違いをざっくり押さえておくと、棚の前で迷う時間が少し減る、という実感もありました。 読んでいて感じたのは、ワインを知ることが目的ではなく、「日々の食事や気分に合う一本を選べるようになる」ことがこの本の効きどころだということ。銘柄を覚えようとしなくても、著者の体験談や失敗談(テーブルから落ちても奇跡的に無事だった話など)が、ワインをもっと生活のなかに引き寄せてくれます。 家飲みのマンネリを少し崩したい人、でも専門知識に振り回されるのはしんどい人。そんな人に静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
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