
「事業を創る人」の大研究
田中聡 and 中原淳
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2018-01-29
この本について
新規事業に関わっていると、「アイデア自体は悪くないはずなのに、社内のどこかで必ず止まる」「そもそも何が壁になっているのか自分でも言語化できない」みたいなモヤモヤがつきまといます。僕も既存事業の因果で説明しようとしては、無難な案しか出せなくなる時期がありました。 この本は、そうした“つまずきポイントの見取り図”をかなり丁寧に示してくれる一冊です。新規事業が形になるまでの段階ごとに、どんな障害が起きやすく、どこで誰を味方につける必要があるのかが具体的に描かれていて、読んでいると「ああ、あの時つぶれたのは自分の発想力じゃなくて仕組み側の問題だったのか」と視点が切り替わります。また、アイデアの良し悪しよりも“採用後に資源を動かせるメカニズムがあるか”が決定打になる、という指摘は、現場の実感と驚くほど重なりました。さらに、撤退シナリオまで含めて事前に共有することで身動きが軽くなる、という話も、机上の精神論ではなく、組織で動く時のリアルさがあります。 机の前で考え込むより、どの段階で足を取られやすいか知りたい人に向いています。新規事業を「個人の才能」ではなく「構造としてどう運ぶか」で捉え直したい時に、静かに効いてくる本です。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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