
新規事業・成功の<教科書>―200社以上に命を吹き込んだプロ中のプロが教える
坂本 桂一
東洋経済新報社 / 2010-04-22
この本について
新規事業に関わっていると、「結局どこから手をつければいいのか」「社内の温度感と自分の感覚がズレている気がする」といったモヤモヤが常につきまといます。アイデアはあるのに、自社の仕組みやルールの中でどう動けばいいのか分からないまま時間だけが過ぎていくあの感じ、けっこうしんどいですよね。 この本が面白いのは、夢や気合いではなく“現実の会社組織の中でどう新規事業を立ち上げるか”を徹底的に扱っているところです。例えば、事業部のP/Lを守るために社内取引で資金を流すような具体的な設計や、「そもそも新規事業が必要なのか」から始める冷静さ、さらにビジネスプランは外部の目を入れて検証する前提で作るべきという姿勢。どれも、自分の経験と照らして「ああ、これを最初に知っておきたかった」と思う内容ばかりでした。 読んでいて特に刺さったのは、「ルールを変えられる市場かどうかを見極める」という視点と、「スモールスタートに縛られると立ち上がらない事業もある」という現実的な指摘です。机上のプランニングではなく、ビジネスの構造とシナリオを“自分の頭で考える努力”をどう積むかが、地に足のついた形で語られています。 個人的には、社内で孤立しがちな新規事業担当の人にこそ刺さる本だと思っています。机の上で悩む時間が長くなってしまった人が、一歩先に進むための視界を整えてくれる一冊でした。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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