
「バカな」と「なるほど」 経営成功の決め手!
吉原 英樹
PHP研究所 / 2014-08-25
この本について
新しいことを始めたとき、社内の空気が少し冷たくなる瞬間ってありますよね。自分でも「ほんとにこれ大丈夫か?」と思っているところに、周囲の保守的な声や、うまくいかない初期の数字が重なると、一気に心が折れそうになる。僕自身も、新しい企画や方針を出すたびに、そんな揺れを何度も味わってきました。 この本が面白いのは、「うまくいかないのが普通」という前提で話が進むところです。新事業の成功率は三割くらいで、最初の赤字もほぼ定番。その状況にどう向き合うかを、精神論ではなく、組織の慣性やパワーバランスまで含めて淡々と説明してくれます。特に、トップが不安を顔に出さない理由や、軽蔑される戦略の価値、忙しい人に任せた方が創造的になる理由など、普段の仕事で「なんとなく感じていたけど言語化できていなかったこと」が整理される感覚がありました。 読みながら思ったのは、これは経営者だけの本ではないということです。部門のリーダーでも、現場の担当でも、「変化を起こす側」に立った瞬間に直面する壁の正体が見えるようになる。特に、社内の批判や不安をどう扱うかでいつも悩む人には、静かに効いてきます。 「自分の挑戦が、なぜこんなに抵抗されるのか」にモヤモヤしている人に刺さる本です。
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