
年商5億円の「壁」のやぶり方
坂本 桂一
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2010-07-27
この本について
会社の規模が少しずつ大きくなると、「自分が全部に目を配れなくなってきた」「採用もコミュニケーションも場当たりで、このまま拡大できる気がしない」という悩みが出てきます。僕自身、一号店から二号店へ広げた瞬間にクオリティが一気に落ちて、走り回っても追いつかない感覚に何度も陥りました。 この本が刺さったのは、そんなモヤモヤを「精神論」ではなく、会社の構造が変わるタイミングの必然として説明してくれるところです。社長だけが頑張ればなんとかなる段階は年商五億円までで、そこを超えるには社長と同じ働き方ができる人を何人つくれるかが勝負になる。社員とのコミュニケーション量は「やりすぎくらいでちょうどいい」というのも、実際の現場を思い出して腹に落ちました。さらに、今日の売上ではなく「未来の会社に投資する」視点を持てるかどうかが、地味だけど大きな分岐点だと気づかされます。 読みながら、自分が抱えていた焦りの正体が「能力不足」ではなく「経営のフェーズを変える準備不足だっただけかもしれない」と少しラクになる一冊でした。規模拡大の途中で息切れしそうな人にこそ静かに効く本だと思います。
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