
孫正義の焦燥
大西 孝弘
日経BP / 2015-06-16
この本について
最近、気づくと守りの判断ばかりしていて、「これって自分の成長につながってるのかな…」と立ち止まる瞬間が増えていました。やるべきことは分かっているのに、気力が追いつかないというか、挑戦のペダルを踏み込めていない感じです。そんな時に『孫正義の焦燥』を読むと、妙に胸の奥がざわつくんですよね。落ち着きたいときに読む本ではなく、静かに背中を押される本です。 刺さったのは、孫さんが「少し守りに入りかけている己を恥じ入る」と自分に言い聞かせているくだり。すでに実績を山ほど積んだ人でさえそう思うなら、今の自分の停滞感はそこまで特別じゃないのかもしれない、と少し気が楽になります。同時に、彼が「頭の九割は一〇年先を考えている」と語る場面から、目先の成否に気持ちが揺れすぎていた自分に気づかされました。さらに、社会の不満を「チャンス」と見てしまうその視点は、状況を嘆く癖が強いときほど効きます。 この本は、勢いで「頑張ろう」と言わせるタイプではなく、どちらかというと、自分が今どの山を登ろうとしているのかを静かに問い直させてくれる一冊です。挑戦自体を肯定しつつも、無理に燃やし上げない。その距離感がちょうどいい。 今の場所で踏み込みづらさを感じている人、年齢や立場に関係なく「このままでいいのかな」とぼんやり思っている人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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