
一瞬で大切なことを伝える技術
三谷宏治
この本について
会話していて「なんか噛み合わないな…」とか、「自分の言いたいことが途中でぼやける」と感じること、けっこうありませんか。相手が悪いわけでも、自分が特別苦手なわけでもなくて、ただ“言いたいコトの芯”がふわっとしたまま動き始めてしまっているだけなんですよね。僕も仕事の場でこれを何度もやらかしてきました。 この本が効くのは、その“ふわふわ”をどう固めるかを、かなり地に足のついた方法で示してくれるところです。たとえば、まず自分の話を「塊」と「つながり」に分けて整理するだけで、伝わり方がガラッと変わります。原因と結果の矢印を意識すると、話の流れが勝手に整っていく感覚もあります。そして何より大きいのは、「ほんとうにダイジなところで差があるか」を見極める視点。ここを押さえるだけで、余計な情報に振り回されずに話を組み立てられるようになるんですよね。 さらに、伝えるだけでなく“聴きとる力”についても触れられていて、耳ざわりはいいけれど中身のない会話から抜け出すには、この両輪が必要だと気づかされます。自分の中で言いたいことが一本に定まってくると、議論がずれにくくなるし、相手の言葉の“太い矢印”にも自然と目が向くようになります。 自分の話がどうも散らかりがちだと感じる人、あるいは会議や日常の会話で誤解されやすいと感じている人には、とても相性がいい一冊だと思います。僕にとっても、迷ったときに何度か立ち返った本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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