
余と万年筆
夏目 漱石
この本について
道具選びで変にこだわってしまって、気づけば「自分は何を求めているんだっけ」と迷子になることってありますよね。文房具でもガジェットでも、選ぶプロセスそのものが目的化してしまう感じ。僕もよくやってしまうので、漱石が万年筆を前に右往左往している姿に妙な親近感がわきました。 『余と万年筆』には、専門家ぶるでもなく、妙に悟ってもいない、ただ自分の不器用さや偏りと向き合う漱石の姿が淡々と描かれています。特に、素人だから分からないはずの差を一生懸命感じ取ろうとしてしまうところや、思ったように書けない万年筆に振り回されてしまうところは、道具や環境に期待しすぎてしまう自分の姿と重なります。漱石自身が「精通していない」とあっさり言い切ってしまう感じも、変に力まずにいられる視点の転換でした。 読んでいて思ったのは、結局のところ「好きで選んだはずのもの」との距離感をどう保つかなんですよね。飽きては新しいものを試したくなる気持ちや、思い通りにいかない苛立ちさえも含めて、もう少し軽やかに扱っていいのかもしれない。道具選びそのものが苦しくなってきた時、小さな休憩みたいに効く文章です。 物選びに疲れやすい人にとって、静かに刺さる一編だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_altBookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









