
希望難民ご一行様~ピースボートと「承認の共同体」幻想~ (光文社新書)
古市 憲寿、本田 由紀
光文社 / 2010-08
この本について
最近、がんばるほど視界がぼやけていく感じがすることありませんか。やればできると言われ続けてきたのに、実際は何を目指せばいいのか分からない。夢を追えと言われても、その夢がどこにつながるのかイメージできない。かといって今の生活に腹をくくれるほど割り切れてもいない。この中途半端な宙づりの感覚って、意外と共有しづらいものだと思います。 『希望難民ご一行様』は、そんなモヤモヤを「個人の気合不足」ではなく、社会の構造そのものから説明してくれる本でした。特に刺さったのは、希望を持てと言われ続ける一方で、その希望を冷却する仕組みがなくなってしまったという視点です。昔は受験や会社の仕組みが、ある意味で「あきらめ」を引き受けていたのに、いまは夢だけが肥大化してしまう。努力してもうまくいかない時に感じる閉塞感の正体を、ちゃんと言葉にしてくれます。 もう一つは、よく語られる「コミュニティ」万能説への距離感です。居場所が力になるのは確かだけれど、そこで全部が解決するわけじゃないし、むしろ閉鎖性のリスクもある。その冷静さが、変にポジティブに背中を押すよりも、現実を直視する勇気につながるように感じました。 夢を追うべきか、あきらめるべきか、その手前で立ち止まっている人に特に刺さる本です。自分のつまずきがどこから来ているのかを、静かに整理したい時にちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




