
もしアドラーが上司だったら
小倉 広
President Inc / 2017-03-13
この本について
最近、できていないところばかり目について、自分で自分の首をしめているような感覚になることがあります。仕事でも生活でも、ほんの少しサボっただけで「またダメだった」と落ち込んでしまう。でも一方で、その落ち込み方が本当に自分のためになっているのか…とふと立ち止まることもあります。 『もしアドラーが上司だったら』を読んで感じたのは、こういう“自分の扱い方”に悩む人にとって、肩に入りすぎた力をそっと抜いてくれる本だということでした。この本が響くのは、ただポジティブになれと言うからではなく、「できていることに目を向ける」「失敗を否定せず、でもそこに居座らない」「自分が選んでいるという感覚を取り戻す」といった、小さな視点の切り替えを物語の中で自然に体験できるからだと思います。朝の挨拶や時間通りに会社に着くことすら“できている”に含める視点は、少し笑えて、でも妙に救われました。 特に、自分を責めてしまいがちな人や、他人の評価で調子が揺れやすい人には、かなり刺さるはずです。勇気という言葉も、この本の中では精神論ではなく「心のガソリン」という現実的なものとして扱われていて、読んでいると「あ、いまガソリン切れてたな」と素直に認められます。 大きな変化を求めている時より、ちょっと立て直したい時に手に取りたくなる一冊です。
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