
コーチングよりも大切な カウンセリングの技術 (日本経済新聞出版)
小倉 広
日経BP 日本経済新聞出版本部 / 2021-08
この本について
仕事で誰かの話を聞いていて、「結局、相手が何に悩んでいるのか掴めないまま終わったな…」とか、1 on 1 をやっても表面的な相談だけで終わってしまうこと、けっこうありませんか。相手のために動いているつもりなのに、どこか噛み合っていない感じ。私もずっとこのモヤモヤを抱えていました。 この本を読んで少し視点が変わったのは、「目標達成を助けるコーチング」と「相手の内側を探りにいくカウンセリング」は目的がそもそも違う、という当たり前のことにちゃんと言語が与えられたからです。例えば、相手が落ち込んでいる時に目標設定を急ぐと逆効果になることや、部下の内的世界の中を“自分の判断を挟まずに歩く”ように話を聴くと、相手のほうが勝手に整理されていくこと。テレワークで雑談が減った職場で、所属感が揺らぎやすいのは自然なことで、そこを丁寧に扱うだけで関係性が全然変わること。このあたりが自分の現場にそのまま重なりました。 すごい技術を覚えるというより、相手が相手らしくいられる環境をどう作るかを教えてくれる本です。変えようとしないほうが、むしろ変容が起きるという逆説も、実際の場面を思い浮かべると腑に落ちます。部下や同僚の「本当は何を感じているのか」を大事にしたい人には、かなり静かに効くと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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